裏引きとはお店を通さない取引のこと
裏引きとは、ナイトワークのルールの中でももっともやってはいけないタブーとされているものです。キャバクラやクラブ、ラウンジなど、水商売の世界は意外とルーズなイメージを持っているかも知れませんが、ルール違反には手痛い罰則をきちんと用意してあります。
裏引きはお客様から申し込まれることもあり、最初はメリットが大きいように見えるものです。しかし、そのうちいつの間にか生じた心のスキマを狙われて、大きなリスクとしてしっぺ返しを受けることにもなりかねません。
自分を守るためには、お店のルールもきちんと守ることが大切です。
今日は裏ひきのデメリットについてお話しします。
なぜやるべきでないのか?
ナイトワークの世界でもっともリスクが高いのが「裏引き」です。裏引きとはお客様をお店に呼んだり連れて行くことなく、店の外で直接お金をもらうことを言います。
クラブでもキャバクラでもラウンジでも、ホステスやキャストたちが店内でおしゃべりやお酒の提供、カラオケのデュエットなどのサービスを行うことでお客様から対価を得ています。その売り上げのうちの自分で稼いだ同伴や指名料、ドリンクバックなどがキャストに還元されることになりますが、原則はお店との折半です。
しかし、裏引きであればお客様が支払うお金は直接自分だけのものとして受け取れるため、非常に効率が良さそうに見えます。お客様の方も、お店で飲食をしたり、お気に入りのキャバ嬢などを席に呼んだりすると、高いお金がかかるので、裏引きでキャバ嬢と直接やり取りをした方が安く済ませられる可能性もあります。
また、店の規制も関係なく自由にキャバ嬢を独占できます。
そのため、お客様からの甘いお誘いを受けることもあり、何となくメリットだけを感じ取って、安請け合いをしがちです。しかし、これはお店への明らかな裏切りであり、ナイトワークの世界では許されないルール違反となります。
こうしたルール違反に対しては、お店も非常に厳しい態度で対処します。
お店のおかげで稼げることを忘れない
キャバクラやクラブ、ラウンジなどにいる女性は、そこのお店にいるからこそ価値のあるものです。キャバ嬢やホステスといった肩書きがあるからこそ、そこに来店したお客様がひいきにしてくれるのです。
自分の力だけでお客様を獲得したような顔をしてお店からお客様を奪うことは許されません。ナイトワークでも昼のお仕事と同様にマナーを守ることが重要です。